CROSS MALLは、株式会社アイルが提供する複数ネットショップ向けの一元管理クラウドサービスです。商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入管理をまとめ、店舗ごとの管理画面を行き来する作業を減らします。楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどのモールと自社ECを並行して運営する際の、バックヤード業務が主な対象です。
受注情報を集めて処理する仕組みはOMS(受注管理システム)に当たります。ただし、ネットショップを作るカートや、倉庫内の全作業を管理するWMSと役割が同じではありません。自社でどの業務をまとめたいかを先に決めることが、比較の出発点です。
CROSS MALL(クロスモール)の利用料金
公式料金ページの標準プランは、初期費用0円、月額10,000円×サイト数から(税抜)です。受注件数・売上金額による課金はなく、商品点数とサイト数に応じて月額費用が決まります。「月額10,000円」だけを見て、複数店舗分を含む総額だと判断しないようにしましょう。
| プラン | 商品点数 | 月額費用 |
|---|---|---|
| プラン1000 | 1,000点まで | 10,000円×サイト数 |
| プラン3000 | 3,000点まで | 15,000円×サイト数 |
| プラン5000 | 5,000点まで | 20,000円×サイト数 |
| プラン15000 | 15,000点まで | 25,000円×サイト数 |
15,000点を超える場合は個別相談となります。標準対応以外の自社サイトとの接続は別途初期設定費がかかる場合があり、仕様によっては連携できません。アラジンオフィスとの連携費用も上表には含まれません。
出典:CROSS MALL公式「料金プラン」(2026年10月23日確認)
見積もり前にそろえる情報
- 運営中・追加予定のモールとカート、同一モール内の店舗数
- 商品点数と、色・サイズなどバリエーションの登録方法
- 倉庫、基幹システム、実店舗POSなど接続したいシステム
- 移行する商品・在庫データと、初期設定を依頼したい範囲
- 通常月と繁忙月の受注量、今後の出店計画
費用比較は「月額料金+追加連携+移行・設定作業+社内の運用工数」で行います。売上の増減に左右されにくい料金体系でも、サイト数や商品構成が変われば必要なプランは変わります。
CROSS MALL(クロスモール)の主な機能
| 業務 | 主な機能 | 確認すること |
|---|---|---|
| 在庫管理 | 複数サイトの在庫更新、在庫配分、確保在庫 | 少量在庫や同時注文時の反映、返品後の在庫戻し |
| 商品管理 | 商品登録・複製・編集 | モールごとの必須項目、画像、バリエーションの扱い |
| 受注管理 | 注文の集約、条件に応じた受注処理の自動化 | 住所不備、同梱、注文変更など例外の止め方 |
| 発注・仕入 | 発注・仕入情報の管理 | 発注点、入荷予定、実際の入庫との照合方法 |
| セット品 | セット商品と構成商品の在庫管理 | 単品とセットの併売、構成品欠品時の挙動 |
「自動化できる」ことと「すべての注文を確認なしで出荷できる」ことは異なります。まず正常注文の条件を定義し、配送先不備・予約品・欠品・キャンセルなどは人が確認する流れを設計します。業務を棚卸しする際は、受注管理の業務の流れも確認すると、どこに確認作業が残るか整理しやすくなります。
出典:CROSS MALL公式サイト、公式「受注処理 自動化」。確認項目は編集部作成。
倉庫・WMSとの連携
CROSS MALLは、ロジザードZEROなどのWMSや物流サービスと連携します。CSVのレイアウト調整やAPIを使う接続があり、在庫や出荷指示・実績の受け渡し範囲は接続先ごとに異なります。倉庫内の作業そのものは連携するWMS側で担う構成です。
在庫更新の時間差と対応モールの注意点
在庫同期は時間差を前提に設計する
公式の在庫管理ページは、注文から在庫更新までの時間差を平均5~10分と説明しています。各モール側の反映状況にも依存するため、「完全なリアルタイム同期」「売り越しが必ずなくなる」とは判断できません。
例えば残り1個の商品を複数店舗で同時販売すると、更新が反映される前に注文が重なる可能性があります。販売先ごとの在庫配分や、販売に出さず確保しておく数量を検討し、繁忙時の条件で確認します。
出典:CROSS MALL公式「在庫管理・在庫連動・在庫更新」
対応しているサイトでも連携範囲は確認する
利用中のモール名が対応一覧にあることに加え、「商品登録」「在庫更新」「受注取込」「出荷情報」のどこまで連携するかを確認します。自社サイトの独自項目や特殊な販売方法も、通常の商品での連携とは分けて検証する必要があります。
向いている運用と、比較を慎重に進めたい運用
複数店舗で同じ商品を販売し、商品登録や在庫更新、受注処理が店舗ごとに重複している場合は、検討する価値があります。出店を増やす予定があり、共通の商品コードや処理ルールを整えられるかも判断材料です。
一方、1店舗で注文が少なく手作業の負担も小さい場合は、導入・運用の手間が削減効果に見合うかを確認します。独自の受注条件が多い場合や、倉庫内のロケーション・検品・作業指示まで一新したい場合は、連携先のシステムを含めて比較します。倉庫内業務の要件はWMS(倉庫管理システム)の役割と分けて整理しましょう。




