奉行V ERPクラウドは、OBCが提供するSaaS型のERPです。中堅・成長企業や上場企業、グループ企業などを対象とし、会計、販売管理、人事労務の業務を必要な範囲で組み合わせます。サーバーの運用やプログラム更新を含めたクラウドサービスとして提供されます。

部門ごとの取引データを集め、経営管理に使う情報をそろえたい企業の候補です。すべての機能を一律の料金で使う製品として考えるのではなく、対象会社、担当部門、従業員側の申請業務まで整理して導入範囲を決めます。

出典:奉行V ERPクラウド公式サイト(2026年11月4日確認)

奉行V ERPクラウドの利用料金

初期費用・月額費用ともに個別見積です。公式FAQでは、利用料は業務要件によって異なると案内されています。公開された一律の初期費用や月額料金は確認できません。会計だけを利用する場合と、販売・人事労務やグループ管理まで含める場合では、必要な構成が変わります。

見積もりを依頼するときは、利用する業務、対象会社数、担当者と申請者の人数、移行するデータ、接続するシステムをまとめます。初年度の移行・設定支援と、運用後の継続費用を分けて確認すると予算を整理しやすくなります。奉行iクラウドや奉行V ERP Smartの公開価格を、そのまま本製品の料金として扱わないようにしてください。

出典:奉行V ERPクラウド公式FAQ(2026年11月4日確認)

奉行V ERPクラウドの主な機能

受注から入金までの販売・仕入管理

見積、受注、売上、請求書発行、回収消込・入金までを扱います。仕入側は発注、仕入、支払締処理、支払消込などに対応します。受注担当者と請求担当者が別々に表を作成している企業では、どの取引を共通の情報として渡すかを決めることで、照合作業を整理できます。

入出荷・在庫と案件別の管理

入荷・出荷に伴う在庫の動き、棚卸時の数量調整、ロットやロットロケーションの管理が案内されています。売上や仕入の分析、個別案件の管理にも対応します。物流現場の作業指示や検品端末まで必要な場合は、標準で扱う業務と倉庫側のシステムで扱う業務を分けて確認します。

出典:奉行V ERPクラウド 販売管理(2026年11月4日確認)

会計・債権債務・固定資産の管理

会計領域では、仕訳処理、会計帳票、決算締処理、予実管理、証憑管理などを扱います。固定資産管理や税務申告などもサービスの構成に含まれます。監査対応やIFRS対応の案内もあり、取引の記録だけでなく、経営管理や決算に向けて情報を整えたい企業が検討できます。

業務を統合する際は、部門や勘定科目、取引先などの管理単位をそろえることが大切です。導入前に、月次決算でどの資料を誰が作るか、どの承認を経て数字を確定するかを整理すると、必要な運用を具体化できます。

出典:奉行V ERPクラウド 会計(2026年11月4日確認)

外部サービスとの連携と独自業務への対応

ノーコード・ローコードツールやETLツールを組み合わせ、個別の業務やサービス間のデータ連携に対応する方針です。公式ページではkintoneやCELFなどが紹介されています。連携先の契約や設定が不要という意味ではなく、対象データ、更新タイミング、連携エラー時の担当まで決めて導入します。

既存システムを残す場合は、どちらをマスター情報の管理元にするかを先に決めます。同じ取引先や商品を両方で修正する運用は、更新漏れが起こりやすいため、データの受け渡しを含めて確認することが有効です。

出典:奉行V ERPクラウド 連携ツール(2026年11月4日確認)